介護という仕事から幻想世界を学ぶ
介護という仕事は、人の人生の最後に寄り添う仕事です。
人の命に関わる仕事なので、体力、気力、注意力などさまざまな能力を必要とします。
その割には、まだまだ給料が安いので、辞めてしまう人も少なくありません。
3Kではありますが、決められたことをこなせれば、学歴や経験問わず、どんな人でも研修を受ければ、生活が成り立つ程度稼げる仕事ではあります。
常に人手不足の業界なので、募集している職場もたくさんあります。
なので、どんな人でも出来ますが、それなりの思いをもって仕事しないと、仕事が辛くなるし、得るものもありません。(得るものは、安い給料くらいでしょうか)
それなりの思いをもって仕事にあたると、たくさんの学びをいただけます。
世の中、いろいろな方がいます。
長い長い人生を生きてきて、それぞれの方一人一人が違います。
ものごとに対する拘り方、痛みや辛さに対する訴え方、要求の仕方、人や物の好みetc.など上げるとキリがありません。
私は今まで有料老人ホームでの仕事がほとんどだったので、かなり経済的に余裕のあるご入居者様のお世話をさせていただきました。
財産のある方、地位のある仕事をされていた方、事業で成功された方などいらっしゃいます。
どんなに成功しても、お金があっても、心の幸福とは必ずしも比例しないと感じました。高級な料理を食べたり、素敵なところに旅行に行ったり、仕事で大活躍して充実した時期があったとしても、それは、時間とともに過ぎ去ってしまいます。
むしろ、それまで好きに人生を楽しめたのが、動くことさえ不自由になり、そんなギャップに苦しんでいるようにも思えます。天国から地獄に落とされた感じでしょうか。
逆にお金がなければ、病気になり、大した治療も受けられず、あっという間に死が訪れます。それはそれで、惨めで悲しいものです。
この世界は私達の人生に何をもたらしたのかと疑問に思います。
だから私は奇跡のコースを学んでいます。
どうしたら、本当の幸福に出会えるのか知りたいのです。
介護の仕事をしていると、人や自分の暗闇をいやでも見せつけられてしまいます。
だからこそ、人や自分の暗闇を知り、聖霊に助けを求める良い機会が得られます。
そこから幻想世界の感覚に慣れてしまった自分が、少しでも聖霊の視点で見ることが出来るようになる訓練の場ともなります。
私は聖霊に祈ります。
全ての人が神の贈り物を手にできますように・・・と。